【新唐人2013年3月7日付ニュース】アメリカのプロバスケットボール協会NBAの元スター選手デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏(51)が2月26日から3月1日まで北朝鮮を訪れ、バスケット外交を展開しました。帰国後、テレビ番組に出演した際には、金正恩第1書記を大いに賞賛。一方、米国務院やホワイトハウスからは批判の声が上がっています。
ロッドマン氏は選手時代から数々の奇行で“悪童”として名を馳せ、アメリカでは“虫(worm)”というニックネームで呼ばれています。北朝鮮から帰国後は“金正恩は良き友人で、偉大な人だ。そして非常に謙虚な人だ”と称えました。
ABCテレビの番組に出演した際には“あの国で目にしたのは、人々の彼一家に対する尊敬。彼は偉大な指導者だ”と述べました。
“北朝鮮の人々はそういうことを強いられていないのか”とのキャスターの質問に対し、ロッドマン氏は“そうは思わない。彼の観点は他とは異なる。彼とは2日間一緒に座って話をした”と述べました。
また、金第1書記はオバマ大統領からの電話を望んでいると述べましたが、この「バスケ外交」はアメリカ政府によってすぐさま否決されました。
ホワイトハウスの報道官は3日、“北朝鮮はスポーツ行事にお金を使うのではなく、飢えに苦しみ、投獄され、人権を否定されている自国民の生活に目を向けるべきだ”と非難しました。
ケリー国務長官はNBCニュースで、 “ロッドマンは偉大なバスケットボール選手だ。外交官としては彼のバスケットボールプレーは素晴らしい。それだけのことだ”と風刺の意味合いを込めて述べました。
一方、ロッドマン氏の言動はトラブルをも招いています。テレビの取材の後、ニューヨークのホテルで食事中、また騒ぎを起こし、ホテルから追い出されました。悪童はいつまで経ってもじっとしていられないようです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/03/06/atext857834.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)